飯食って映画見て寝るッ!

主にゲーム(周辺機器含む)や映画のレビューをしています。個人の主観やネタバレを多く含みます。

【映画レビュー】ミッション:インポッシブル ゴーストプロトコル【ネタバレ有】

 みなさん、こんにちは。オオトモと申します。

このブログでは主にゲームや映画の紹介をしております。

 

 

  さて、突然ですが「ミッション:インポッシブル」という映画シリーズをご存じでしょうか?

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 トム・クルーズ主演のスパイアクションムービーで、現在まで6作品が公開されていますね。トム・クルーズ本人による身体を張ったスタントマン無しの超人的アクション満載で公開されるたびに何かと話題になってる映画です。ブルジュ・ハリファ(高層ビル)に登ったり飛行機に張り付いたりヘリコプターを操縦したりと、観る者を圧倒するアクションシーンは一見の価値あり。

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6作目M:Iフォールアウトの撮影シーン。この後トムは骨折した模様。本当です。

  元々、1960年あたりにアメリカで放送されていた「スパイ大作戦」というテレビドラマシリーズから派生した作品で1996年に1作目が公開されて以降、世界的大ヒットを記録しました。

 M:Iシリーズは基本的にどこから見ても話の内容についていけるので、気になった作品からとりあえず観てみるのも良いかもしれません。

 さて、シリーズの簡単な紹介はここら辺にしてレビューに移りましょう。

ミッション:インポッシブル ゴーストプロトコル

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 今回ご紹介するのは、私がシリーズの中でも一番好きな4作目にあたる

ミッション:インポッシブル ゴーストプロトコル」になります。

 核攻撃を企む黒幕から世界を救う!といった単純明快なストーリーで、

初っ端から黒幕に嵌められて主人公達が所属している秘密組織IMF(IMPOSSIBLE MISSION FORCE)が解体されてしまい...ここから物語が始まります。

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主な登場人物。左からジェーン・カーター(ポーラ・パットン)、イーサン・ハント(トム・クルーズ)、ウィリアム・ブラント(ジェレミー・レナー)、ベンジー・ダン(サイモン・ペッグ

 

  では「何故4作目のM:Iゴーストプロトコルをオススメするのか」、その理由を3つのポイントに分けてご紹介しましょう。

 物語の細かい部分や登場人物全員を紹介していくと記事が長くなってしまうためカットします。

1.トム・クルーズの身体を張った超人的ビル登り

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 これは言わずもがな。

このあたりから徐々にトム・クルーズの頭のネジが飛び始めます。

ちなみに6作目のフォールアウトで頭のネジは全部飛んでます。

 

物語中盤、チームの参謀担当ベンジーから

「ビルのエレベーターをハッキングしたいけどセキュリティが頑丈すぎる。IMFのハッキングツールを使いたいけどIMFは解体されていてツールも存在しないから直接サーバールームの外から侵入してほしい。」

と無茶振りされ、トム演じるイーサン・ハント(以下イーサンと表記)が単身ビルの外側からサーバールームに侵入するというシーン。

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作戦室でのシーン。イーサンが付けているグローブはあらゆる壁面にピッタリと張り付く事ができるスグレモノ。これを使用してサーバールームへと向かう!

 舞台となるブルジュ・ハリファはドバイにある世界一高い高層ビルで高さなんと

829.8m!この130階にあるサーバールームに潜入します。

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 観ているこっちが息の止まりそうなこのシーン。

「このグローブ途中で故障したらどうするんだろう?」

と考えた方、良い勘してます。勿論壊れます。

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高層ビルからほぼ宙吊り状態・・・。劇中屈指の名シーン。

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ビル登りの撮影風景。なんでこの状況で笑ってられるんでしょう...

 

と、観客を圧倒どころか卒倒させてしまうほど迫力のあるシーン。

必見です。

 

2.スパイ映画ならではの豊富なガジェット

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 皆さん、スパイといえばまず何を思い浮かべますか?

サイレンサーつきの拳銃?タキシードスーツ?

いや、エージェントのみに使用が許された特殊ガジェットです。

 

ということで、このM:Iゴーストプロトコルでは観客の好奇心を揺さぶる豊富なガジェット類が登場します。

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先程のビル登りシーンで登場した超性能グローブ。

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逃げる黒幕を追うシーン。ガラスにマップが表示され、手で触れて操作できる。

 

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※画像はイメージです。

 この他にも様々なガジェットが登場しますが、特に私がお気に入りなのは上の画像の

「写真撮影ができるコンタクトレンズ」です。

 厳密に言うと写真撮影では無いんですが、簡単に説明すると「瞬きを2回すれば書面の暗号を読み取ってスーツケース内に仕込んだプリンターが勝手に印刷し始める」というとんでもないガジェット。劇中では「偽の核発射コードを黒幕に渡して騙す」というシーン」で使用されました。このシーンの細かい部分は割とややこしいので説明はカットします。(色々あって結局本物の核発射コードを渡す羽目になりますが)

 

 ここまで来るとオーバーテクノロジーにも程がありますが、これがフィクションの良いところ。この映画に‘常識‘や‘現実感‘なんてものはほぼ存在しません。現実なんてかなぐり捨ててしまおう。それがフィクションであり、映画です。

 ちなみに今作は、かの「Mr.インクレディブル」や「レミーのおいしいレストラン」などのアニメ映画を製作したブラッド・バードがメガホンを取っている事もあり、独創的なガジェットの数々を作ったのは流石アニメ映画の監督、といったところでしょうか。

 

3.ストーリーが分かり易く起承転結がハッキリしていて纏まりが良い

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この映画を万人にオススメできる最大の理由がこれです。これに尽きる。

「起承転結がハッキリしてるのは当たり前じゃないか!」と思う方もいますが、落ち着いてください。

 この映画、ストーリーが終始単純明快な上に起承転結がエジプトの国境並にハッキリしてるんです。アクションシーンもそうでないシーンも含めて全体的にテンポがとても良く、間延び感が皆無。だから観ていて飽きないし、シリーズ初見の人でもアクションシーンを楽しみながらストーリーの内容も理解できる。

 あくまでも‘娯楽‘のアクション映画である以上、観客の大多数は、複雑で難解なストーリーやまどろっこしい世界観なんてものを求めてはいません。(そういう観客は0では無いが)

 かといって、あまりにもストーリーが薄いとそれはそれでつまらなくなります。

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ストーリーが微妙な事で知られるMI:2も別につまらないわけでは無いが、アクション映画としては中の上、MIシリーズとしては下の中。(?)

 だけど、このM:Iゴーストプロトコルはそこら辺のバランスのとり方が非常に上手い。アクションで魅せるとこはアクションに集中してしっかり魅せて、それ以外の箇所でストーリーを掘り下げる。極々当たり前のような事を言ってるかもしれませんがこの匙加減が絶妙で、観ていて非常に気持ちが良いです。娯楽であるアクション映画のあるべき姿がここにあります。

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起承転結の「転」にあたる重要なシーン。ブラントに銃を向けるイーサン、一体何が・・?

 

 余談ですが、ミュージカル映画の「グレイテスト・ショーマン」にも同じことが言えます。

 

総評

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 いかがでしたか?←言ってみたかった

 

 初めて映画館で観たミッション:インポッシブルだったこともあってか、かなり思い出補正が入っており結構個人的な感想が多めだったかと思われます。

 まだM:Iシリーズを観てない人も、これから観る人も、もう観ました!という人も、この記事を読んでM:Iシリーズに更に興味を持って頂けたなら幸いです。まだ観てない方もいらっしゃると思いますので、過度なネタバレは控えたつもりですが、ある程度のネタバレはご容赦ください。

 

  常に進化し続け、不可能を越え、不可能を可能にしてきた俳優「トム・クルーズ」。骨折してでもシーンを演じ切るその役者魂には本当に敬意を表します。

 

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写真は6作目のシーン。市街地をバイクで爆走するトム。

 

 

 一昨日あたりからとうとうM:Iシリーズ7作目の撮影が再開され、また新たなステージへと進んだMIシリーズ。常に進化し続けるM:Iシリーズはこれからどんなアクションで我々を驚かせてくれるんでしょうか?